2020/10/08 19:26
みなさまこんにちは。
猛烈な暑さもなくなり、やっと過ごしやすい季節になってきましたね。
東京花市場の立ち上げから4か月たち、色々な作品を作成してきましたが、
この度、新しい試みとして「芸術の秋キャンペーン」と題し、世界の名画をモデルとしたブーケ作成を始めました!
その第一弾として、クロード・モネの代表作「睡蓮」をモチーフにしたブーケを作成しました。
今回はその作成経緯についてご紹介したいと思います◎
クロード・モネは19世紀後半のフランスで、それまで宗教画が主流だったアート界において、
日常を描いた「印象派」を初めて広めた人物です。
モネはパリ郊外を転々とした後、パリから65キロ離れたジヴェルニーへ転居し、終の棲家と致しました。
モネのジヴェルニーの住居には蓮が植えられた池があり、その池を描いた作品「睡蓮」の連作が、
今でも大変な人気を誇るモネの代表作となっております。

今回、「睡蓮」の池のブルーを表現するにあたり、様々な花材で試行錯誤を繰り返しましたが、
最終的に秋色のアジサイをベースとして選びました。
秋色アジサイとは品種名ではありません。
アジサイは生育の段階によって、様々な色合いに変化していきます。
はじめは鮮やかなピンクやブルーだったアジサイも、緑がかったカラーへ変化していき、
この色変わりの最終段階を秋色アジサイと呼びます。
秋色アジサイはその色合いになるまでクオリティを保ったまま栽培するのが大変難しいお花ですが、
その特有の発色もあり、雰囲気のあるお花です。
東京花市場では、千葉県産のアジサイを使用しています。

今回使った秋色アジサイは、一見ブルーに見えますがグリーンや紫などが混ざった複雑な色をしており、
印象派の淡い雰囲気を表現するのにぴったりの花材でした。
また池に浮かぶ蓮や植物たちは、スカビオサやジニアなどの淡い色の花々で表現いたしました。

絵画をブーケで表現するというのは大変な作業でしたが、
お花が好きな人たちはもちろんのこと、
アートが好きな方々にも手に取って貰えればと思い、
このキャンペーンを始めました。
これを機に、よりたくさんに人々にお花を楽しんで頂けると嬉しいです!